かなり前に師匠から「写真は光がすべて」という助言を頂いていたものの、その意味がやっとこさ分かった気がしました。
光が全て。光を追い求めなさい。体幹の筋肉はあって困ることはないでしょう #peing #質問箱 https://t.co/HVmFarTpN7 pic.twitter.com/ceDyVkPCUI
— はらだ〜 (@nob_harada) 2018年2月3日
質問者は、もちろん私です。ヒンズースクワットは反復練習の例えで出しただけで、筋トレの話ではなかったのですが。

という事で、俺がスタジオ撮影をやってみて感じた事を列挙していくぜ
1.最初から良い感じの照明が配置されている。
この写真、そんなに激しいレタッチをしたわけではありません。
写真の左下のテーブルに置いてある照明と天井の照明ですが、
これがロウソクのような光を発していて(レタッチでオレンジっぽい色味は抜いてますけど)独特な雰囲気を最初から作ってくれてます。
ですので、誰が撮っても これに近いテイストの写真になります。
光によって こんなに写真の印象が変わるのか!と感動しました。
この写真も そんなにレタッチしてません。
ライトルームでかすみの除去を下げて、
シャドーと黒レベルは上げて、
何か忘れたけどアートっぽいフィルターを当てて、
フォトショップで複製した写真をぼかして、
ぼかした写真を乗算で重ねて、
乗算で暗くなった分を調整レイヤーで明るくして、
もう一つ調整レイヤーを作って髪の艶を増しただけです。
ソフトボックスみたいなのがついてる移動させられる二つのライトの色温度が室内の照明と合うように調整されてる。
スタジオの照明器具が追加料金なしで利用できることは、スタジオのHPを見て知っていたのですが、
慣れた機材の方が良いと思って、愛用しているストロボと、ストロボにつけるラウンドフラッシュ(ソフトボックスのように光を柔らかくするもの)と、ストロボを装着する為の三脚を持っていきました。
何度か撮影してみると、このスタジオの赤系な照明と私のストロボの光は相性が悪すぎて使い物になりませんでした。
ああ、これが噂の「色が混じる」って奴かと初めて実体験として知りました。
で、やむなくスタジオにあった照明で撮ってみたのですが、これが室内の照明と色がピッタリでした。
当たり前といえば当たり前かもしれませんが、スタジオの方々がちゃんと考えて調整してくれてるんですよね。

こういう事もあろうかとストロボのカラーフィルターを持ってきてはいたんだけど、微調整するの面倒だからやめた
ちなみにカラーフィルターを使ってのストロボ撮影は、人生で一度も上手く行ったことはない。
スタジオ機材の取り扱いに自信がなかったけど簡単だった。
最初から全部組み立てられてるので、スイッチ押すだけでした。

ビビって損したぜ
ライティングは、全部クロスライティングです。
なんでかというと、それしか知らないからです。
クロスライティングとは、対角線上においた二つの照明で被写体を挟み込むライティングの事。
そんなに広くないスタジオだったので、後ろからの光は壁に反射させて照射しました。
で、このやり方だと反射させた部分の壁がピッカピカになってしまうので、後からLightroomで消してます。
この写真も壁に反射させた光をモデルさんの後ろから照射していますがー
赤い×印のところらへんが、反射した光でピッカピカになったのでレタッチで消してます。

ハイライトだけを下げたブラシを使うと簡単に修正出来たぜ
便利だよねぇ、Lightroom
人目を気にせず、のんびり試行錯誤できるのがスタジオ撮影の良いところ
この写真は室内に設置されていた照明のみで撮ってます。
最初、単細胞な私は、照明器具が二つ置いてあったから「よーし、二つとも照射するぜ!」とセッティングを始めたのですが、
モデル兼カメラマンの chikako様が「いや、ここは このフワっとした照明だけの方が雰囲気あっていい」と仰られて、日頃からの力関係から chikako様案で撮影となりました。
この写真は、みんなでテーブルやイス、本棚の位置などの配置を並び替えて撮りました。
「なんか、さっきから絵にならないよね」
「家具の配置が悪いのかも」
などとウダウダ試行錯誤してます。
こういう会話や、先述のクロスライティングであ~だこうだなんてノンビリとした撮影は、屋外ではなかなか出来ません。
特に私が住んでいる京都という所は人がいない空間というものがホントに存在せず、
観光客やカメラマンが増えすぎて、どんどん写真撮影への規制も厳しくなってますので。
対して、今回利用させて頂いたRyuki Designさんのスタジオは静かな雑居ビルの中にあって、
すごく落ち着いて快適に過ごせました。
スタジオ撮影に適したレンズは?
僕の愛用している43㎜単焦点はギリギリ使えましたが、やや狭い感じ。
もう一つ愛用している100㎜単焦点は出番なしでした。
ベストは35㎜かな。
予想はしてたんだけど、35㎜のレンズより43㎜のレンズの写りの方が好きなので35㎜は持ってきてなかった。
APS-Cでの話なんでフルサイズカメラなら50㎜ぐらいは問題ないと思う。
※もちろん、スタジオによる。
初心者のスタジオ撮影まとめ
実はスタジオ撮影って、全て用意された空間で撮らされてる感じがして好きじゃなかったんです。
でも、「真冬だし、寒いし、スタジオしかないよね」って事で試しにやってみたんですが、スタジオ撮影って最高ですね!
ポートレートの場合、モデルさんが写真の個性そのものなんだから、
どんなに良いスタジオでも、しょせん脇役なんですよね。
なんか色々と学びがあった気がするし(気がしてるだけの気がしてるけど)
また機会があったらやってみたいです。

ポートレート撮影が好きな人は、一度はやってみる事をお勧めするッス
とはいえ、モデルさんはスタジオ撮影はNGな場合が多いのでハードルは高いですけどね。
(当たり前の話でかわいいモデルさんが、よく知らないカメラマンとしょっちゅう個室撮影をしてたら命がいくつあっても足りないと思う)
今回撮影させて頂いたモデルさん
sachiko様
筋肉の美しさを競う大会で実績のある選手 兼 トレーナーな方。
気づけば長い付き合い。
chikako様