PENTAX KPとFAマクロ100mmで撮影
ポートレートの作例も置いてるから見てってね~
巷では、AFが遅いが解像度が高いという評価のレンズ。ちょっとビビりながら買った私の感想などを書いていきます。
ちょっと古いレンズだし、ただでさえAFがイマイチなペンタックスなのにさらにAFが遅いとか言われたら
使いこなせるかどうか不安になりますよね・・・
結論を先に言うと別にビビる事はなかった。普通の感覚で使えるよ
「普通」とはペンタックスユーザーの「普通」であって、最新のカメラとレンズを使ってる人々の基準ではありません。
とりあえず作例から
カメラは全てPENTAX KPを使ってます。
カモをアップで撮影
こういうアップの画像を撮ると解像度の違いが分かりやすくなると思います。
上の写真をトリミングしたものです。
金ピカの鳥から生えている鎖までクッキリ解像してます。
ちょっとビックリです。
京都北西部の山から京都タワーがちゃんと写ってます
カモや金ピカの鳥の写真と違って、さすがにこの距離ではビルの窓までくっきり写すとはいかないようです。
時々、パラパラと小雨が降る天候の中で撮影。
最初見たときには何も思わなかったんですが、ツイッターで多くの方が褒めるので、
よくよく見てみると よく写ってる気がしてきた写真です。
ここに着物や浴衣の女性が立ってくれれば素敵な写真になるのではないかというテスト的な撮影
100㎜という焦点距離は、いつも使っている標準レンズよりも狭い部分を切り抜いて、なおかつ背景を圧縮してくれるので、
アイデア次第で近所でのポートレート撮影場所が増えそうです。
トリミングしてません。
ちょっと遠い被写体も こんなふうに撮れて楽しい。
マクロっぽい作例の彼岸花
雨がパラパラと降る中での撮影でISO400で撮影。
光が良い状態だったら、もっと綺麗に写ってたと思います。

最近、カメラやレンズの作例ってあまり当てにはならないなと思ってる
ポートレートの作例
ああ、これが中望遠か~という雰囲気。
背景の圧縮効果も凄い。
バストアップをF2.8で撮ると背景がボケすぎて何だか分からないので、もうちょっと絞らなきゃなと思いました。
85㎜~135㎜あたりって、ポートレート用のレンズとして人気があるようですが、
使ってみて理由が分かりました。
背景がグッと圧縮されてよくボケるので、なんかなんとなく絵になるというか。
会社の人々にも「プロっぽい写真になったね」とか言われてます。

レンズ性能のおかげなので喜ぶのはおかしいが喜んでいる
レビューや感想
マクロレンズとしては あまり使ってないので、中望遠としてのレビューです。
このレンズを買った動機
私はポートレートをメインに撮っている事もあり、単焦点レンズしか使いません。
ずっと標準レンズ(43㎜と50㎜)で撮っていたのですが、なんとなく買ってみた広角レンズで撮れる写真の幅がすごく広がったので、
中望遠も買ってみなければいけない気になってきました。
幸いな事にPENTAXの中望遠の単焦点レンズは以下の3種類しかありません。(たぶん)
- HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited
- FA77mmF1.8 Limited
- smc PENTAX-D FA マクロ 100mm F2.8 WR
一番欲しいと思ったのはFA77mm Limitedだったのですが、
私はFA43㎜を持っているので、写りが違うタイプのレンズにした方が写真の勉強になるかなと思った事と、
出来るだけ今持ってるレンズよりも遠く離れた焦点距離の方がこれもまた勉強になるかなと思って100㎜マクロを選びました。
しかし、200㎜を買う勇気はなかった
解像度は確かに高い
価格COMのレビューによるとPENTAXの中では特に解像度の高いレンズらしく
撒き餌の単焦点レンズとは別格ですし、
私の好きなFA43mm Limitedと比較しても画像を拡大してみると明らかに細かいところまで写っています。
しかし、ツイッターではー
「昔、使ってたけど好きなレンズだった。解像度はイマイチだけど。」
ってコメントも貰ったので、最新型の高級機材を揃えている人に言わせれば解像度が高いとは言えないようです。
AF(オートフォーカス)
価格COMのレビューによると(価格COMばかり引き合いに出してますが他に見ないのだからしかたがない)
めちゃくちゃ遅いみたいな事がかかれていて、凄く不安だったのですが、基本的には他のPENTAXレンズと大して変わりません。
ただ、迷いはじめるとめちゃくちゃ遅いです。
これは、マクロレンズであるゆえにピントを合わせられる範囲がめちゃくちゃ広いので、
AFが捜索しなければならない範囲が広い為かな?と想像します。(素人なので想像ですよ)
問題は、この「めちゃくちゃ遅いモード」の発動率ですが、
ポートレートを撮る時は、そんなに被写体との距離が激しく変わったりしないので、ほとんど発動せず困らされる事もありませんでした。
実際に使ってみるまでは、最悪、マニュアルでだいたいピントを合わせてからAFを使うなど、
ちょっとテクニックを要するのかと思ってましたが、別に普通のレンズとして使えます。
ファインダーを覗いて使うと支障ないけど、ライブビューでAFすると「めちゃくちゃ遅いモード」の発動率が跳ね上がる。
このレンズを買ってから、ポートレート、風景ともにそれなりに撮ってきた結果、
私が使う場合、ライブビューでAFを使うとかなりの高確率で「めちゃくちゃ遅いモード」が発動するようです。
逆にファインダーだと、ほぼノーストレス。
この撮影モードによる差は、機材としての差なのか、私がライブビューで撮るときの癖などの影響なのかは分かりません。
僕の場合、ファインダーを覗いて撮るのが大好きなんで支障ないけど、ライブビューが好きな人は考えた方が良いかも
大きさ
撒き餌レンズやFA Limited 43㎜よりは明らかに大きいですが、ギリギリ上着のポケットに入ります。
(もちろん、上着にもよる。)
最初は入らないと決めつけてカメラリュックを背負っていましたが、
ポケットに入る事に気づいてからは、ストレスがなくなりました。
また、大きいといってもF2.8で100㎜のレンズとしてはマシな方らしく、モデルをしてくれる子にも、
「これぐらいの大きさだったら変態くさい感じはしませんよ」と言ってもらえてるので、まあいいかと思ってます。
重さも小型なFA limitedなどに比べたら重いのでしょうけど、特に苦痛を感じたことはないです。
焦点距離が100㎜のレンズをAPS-Cのカメラにつけてポートレートは可能なのか
フルサイズのカメラでは使っている人が大勢いるので心配する人も少ないでしょうけど、
APS-Cカメラマンの場合、換算150㎜というポートレートではあまり聞かない数字になってしまうのでビビりますよね。
ポートレートで有名な光の魔術師イルコさんがYouTubeで
「自分が135㎜を好んで使うのはモデルさんとコミュニケーションが取れるギリギリの距離だから」みたいな事を仰っていて(うろ覚えですが)
イルコさんでギリギリだったら、私には無理だ・・・と思っていました。
で、実際に使ってみたところ、人が少なく静かな場所であればコミュニケーション可能ですね。
(もちろん、それなりに大きな声でなければ駄目ですが)
とはいえ、密なコミュニケーションは難しいです。
細かい話をしたい時はモデルさんの近くにダッシュが必要です・・・
プロやカメラブログの人ってフルサイズの人が多くて、APS-Cの庶民向け情報は少ないよね
まとめ
安いし、解像度は高いし、買ってよかった大満足レンズです。(毎回言ってる気がするので、何でも満足する幸せな性格なのかも)
好き嫌いで言えばFA Limitedの写りの方が好きですが、100㎜でのポートレートは圧縮効果も大きくて面白いです。
200㎜も欲しくなってきたけど、APS-C換算300㎜でポートレートはさすがに無理だな・・・
フルサイズだったらいける自信はある
でも、PENTAXにはフルサイズ対応の200㎜単焦点がないという悲しい現実・・・