セコい性格なのでずっと無料のGIMPで我慢していた私が、フォトショップを使ってみて感じた差などを書いていきます。

フォトショップを導入するか悩んでる人は是非読んでみてね~
とりあえず、私の自己紹介
私は所属企業のWEBサイトでこのような画像を作る仕事をしています。
GIMPやフォトショップを使う方は、写真家、イラストレイターなど多岐にわたると思いますが、
私という人間がGIMPまたはフォトショップを使う主目的はWEBサイト用のヘンテコ画像作成です。
画像元のサイト男の浴衣の着方
ポートレートや風景を撮る事もしておりますが、この場合、GIMPやフォトショップはあまり使いません。
上の写真はlightroom(RAW現像ソフト)で白すぎた空をダークな感じにした程度です。
モデルsachiko様
※ツールの是非は、目的抜きには語れませんので自己紹介しております。別に目立ちたいわけではありません。
GIMPでは出来ない事がフォトショップに出来るのか
フォトショップがディファクトスタンダード(計画された標準規格ではなく、圧倒的シェアによる事実上の標準)である故に可能な行為(他人とのデータの受け渡しなど)を除き、
フォトショップに出来て、GIMPに出来ない事はほとんどなく、少なくとも私にとっては効率が良いか悪いかの差でしかありませんでした。

最初の大きなハサミを持ってる画像もGIMPで普通に作れるし
で、その作業効率の差に月額1.000円ほどを払う価値があるのかないのか
トリミング機能に大きな違いがあります
ほんとに圧倒的にレベルが違うのです。
俺は この事実を知って、フォトショを使ってるブルジョア層への怒りで白髪になったぜ
この記事は、月額1.000円がもったいなくて今もGIMPで頑張っている私の仲間達にそれを伝えたい為だけに書いています。
あまりに違いすぎるのです。
フォトショップでのトリミング作業はこんな感じ
被写体選択というツールの威力
元画像
GIMPであれば、私だったらパスで切り抜くところです。
しかし、フォトショップには「被写体を選択」というツールがあってー
ワンボタンでこれぐらい抜いてくれます。
※見やすいように選択していない部分に黄色いマスクをかけてます。
この画像は、背景も被写体(猫野郎)と同じ色なのに加え、被写体の足元まわりが近景と遠景が混じってるので この程度ですが、
ポートレートでよく見る「バストアップで背景をボカした写真」などでは一発でちゃんと抜ける事も多いです。
※髪の毛の細かいところは一発では無理。
で、ここからどうするねんって話ですが、この「被写体を選択」というのはAIと呼ばれている何かしらのロジックの集合体でかなり賢いのです。
ちょいちょいっと、残したい画像の部分と消したい画像の部分をなぞって指示を出してあげると、
このようにAIが境界線を再構築してくれます。
境界線調整ブラシツールが強力
フォトショップには境界線調整ブラシツールというものがあって、境界線となる部分をなぞるだけで
AIが色々考えて上手い事、調整してくれます。
かなり賢くて、特に今回使ってる画像のようなモフモフ野郎や、人物の髪の毛を切り抜くときに凄い威力を発揮します。
拡大画像
毛を直線的にではなく、モフモフな感じで切り抜いてくれてますよね。

作例にした画像が悪かったか・・・
偉そうにいうほど綺麗に切り抜けてないぜ
後はGIMPでもやるようにパスとかマスクとかで適当に切り抜いてください。

面倒くさいので完成画像はなしだぜ!
GIMPで戦っている私の仲間達だったら、この説明でどれだけ作業が楽になるか分かってもらえたと思います。
もっとAIが得意とするような画像を用意すれば「おおーーー!」って感じを見せられたかもしれませんが、別に成果を誇張してもしかたないですから。
もっと微調整すればクオリティーはあがりますが、パパっとできる範囲では こんなもんです。
ブラシ登録のしやすさ、管理のしやすさが違う
GIMP使いには愕然とする画像ではないでしょうか
なんと、ブルジョアどもが使うツールは、
「ブラシを読み込む」ってところを押したらブラシを読み込めるんですよ。
GIMPように、毎度毎度、プログラムファイルからいちいち深い階層のフォルダを開かなくていいんです。
これは衝撃だったぜ
この画像もなかなか味わい深くないですか?
フォトショップではカテゴリー別にブラシを整理できて、好きな名称でラベリングできて、
なおかつ、なんだか見やすいんです。
GIMPだと油断すると、どれがどれだか分からなくなりますし、
入れすぎると重くなって固まりますよね・・・
GIMPの時はよっぽど気に入ったブラシしか入れてなかったけど
フォトショにしてから気安く入れられるようになったよ
レイヤー周辺の機能が便利
先ほど、雑にトリミングした猫野郎を明るくしているのですがー
それ自体は画像データを持たない「明るくする」という命令だけを持った調整レイヤーというものが存在します。
この調整レイヤーは、全てのレイヤーに適応させる事も出来ますし、単独のレイヤーだけに適応させる事も出来ます。
また、いつでも数値を微調整して「もうちょっとだけ明るくしよう」って事も出来ます。
大雑把な説明ですが、GIMPで何重にもレイヤーを重ねて「ああ、また固まった!!うわーーー」とか言ってる私のお仲間には分かってもらえると思います。
RAW現像ソフト ライトルームとの連携が便利
ライトルームでレタッチして、ポチっと押せばフォトショップに移行できるのでいくつかの工程を省略できます。
ただ、私は手の込んだ画像加工の時以外はフォトショップを使わないので、なくても我慢はできる機能です。
GIMPとフォトショップ云々のまとめ
多機能すぎるフォトショップの良さを全て説明しはじめると終わらないので、
私がGIMPとの比較で特に差が大きいなと思うところをピックアップして紹介しました。
ちょっとGIMPをディスりすぎた気もしますが、GIMPは素晴らしいソフトです。
こういう高機能なツールを無償で提供している方々に敬意すら感じます。
貧乏なクリエイター志望のたくさんの子供達がGIMPのおかげで夢を絶たれずに済んでいると想像します。
個人的には自動切り抜きが便利すぎてGIMPには戻れないけど、それがなかったらフォトショップは要らないかな