この池と山写さんが教えてくれた
ふと立ち寄った大覚寺の池。
覚醒のキッカケ

写真が趣味の人なら「肉眼で見ると凄く良いのに写真に撮ると普通・・・」って経験あるよね
加齢が原因な気もしますが、ちょっと寂れて静かな感じが、
私がこれまでに見た紅葉スポットの中で一番なんじゃないかと思うぐらいに良い!と思ったんですよ。
でも、写真に撮ると普通の池。
う~む・・・・・・
普段ならば「写真の眼と肉眼は違うからね、あはは」で終わるところですが、
妙にこの時のこの場所を気に入ったので、なんとかして もうちょい自分の感じてる良さを写真に込めたいな思ったのが、今思えば覚醒の予兆でした。
で、写真に写らなかった良さとは何なのかを考えた結果は以下。
- いい感じの空間の広がり。
- 各パーツが生み出す寂れた感じの風情
- 気持ちの良い気候と風。
- 良い季節になってまいりましたなぁ~って思い
2と3と4は、どう表現していいか分からないが、1は比較的どうにかなりそうだと思い挑戦しました。

もっと広角なレンズで撮れば広さが表現できると思ったものの
そんなもんは持ってない
で、自分なりに考えてやってみた写真。
- 近景(手前の地面と柵と木の枝)
- 中景(池に浮いてる島)
- 遠景(遠くの山)
という奥行きを出しやすい特徴的なパーツが揃ってるので、この構図を選んで撮りました。
で、家に帰って遠近感を強調しようと思い、
lightroomで近景はシャープを上げて、遠景は彩度やかすみの除去を下げてたりしてたら、
これ、絵のデッサンとやってる事は一緒だなと気づきました。

ちなみにこの写真も この池の良さが表現できたとも思ってないし、理屈こねるほど遠近感も空間も感じられない
後述するけどカス野郎のカス写真です
以前からツイッターで山写さんは、デッサンと色彩学の必要性を説いていた。
基礎が足りない。基礎をもう一度勉強する必要がある。まずはミケランジェロのデッサンをする
— 山写 (@Photograph_mt) August 30, 2019
写真で空間を求める人に共通してることが1つある
一時期狂ったようにデッサンしてる
— 山写 (@Photograph_mt) October 5, 2019
あと、行った事はないけど、写真の学校ではデッサンの授業があるらしい。
絵を描かせる講義へ
絵が書けたら写真学科居ません
写学生より
— 放浪写真人 (@naokiphotograph) November 24, 2019

俺、なんか凄い事に気づいたみたいな記事書いてるけど、学校に行けば普通に習うんだねw
デッサンや空間表現が何たるかは、昔、付き合ってた彼女に教えてもらった
急にデッサンどうこう、空間表現どうこうって言われても、はぁ?って感じですよね。
中学の時の美術の先生が空間どうこうって言ってるのを聞いて「こいつ、食い詰めた哲学者みたいだな」とかディスってた僕ですが、
昔、絵描きを目指していた女性と交際をしていた時に、彼女の木炭デッサンを見て やっとこさ意味が理解出来ました。
空間がちゃんと表現された絵には、額の中にちゃんと空間があるんです。
空間がある絵は、額の中に手を入れて描かれた花瓶が掴めそうな絵なんです。
空間が実在するように見えるからこそ 空間表現なんです。
私の勘違いは、絵と写真は別物だと思ってた事。
カメラも画材だと思えば やってる事は一緒。
広角レンズだの望遠レンズだのも画材。
PLフィルターだのストロボだのも画材。

突然ですが、まとまらなさそうなので説明を終わります
【後日談】覚醒後の俺
デッサン力の必要性に気づいた時には すでにデッサンの練習をする必要がなかった俺
写真撮ってるときに「これデッサンでやったやつや!」ってピーンときたら卒業でいいと思いますよ
— 山写 (@Photograph_mt) April 17, 2018
だって、ピーンときちゃったし、
山写さんが卒業でいいって言ってるしなぁ・・・
この記事は、しむさんが主催している【1st Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2019というイベントに乗っかって書いてます。
単に大勢が日替わりで順番にブログを書いていくだけのイベントなんですが、ワイワイ感が楽しいというか、何というか。
昨日の担当はTomおじさんで
ブログ記事は祖父のねを 初孫はつゆも 知らぬまま
祖父のカメラを発掘した男の物語。
Tomおじさんとは、あまり喋った事ないんだけど、けっこう前に見た「砂浜で彼女を撮った写真」がめっちゃ良すぎてよくよく覚えてる。